コラム

外壁塗装を行うベストな時期はいつ?季節ごとのメリット・デメリットは?

2021年9月13日

外壁塗装を行うベストな時期はいつ?季節ごとのメリット・デメリットは?

マンションやビル・工場…など、外観や機能性を維持するためには定期的に外壁塗装を行う必要がありますが、どの季節に行うのがベストなのでしょうか?

この記事では、季節ごとのメリット・デメリットとあわせて、外壁塗装をするのに最適な季節や注意が必要な季節について解説。外壁塗装を行う時期の判断方法や、外壁塗装を円滑に進めるために欠かせない塗装業者を選ぶポイントについてもまとめています。

外壁塗装に最適な時期や季節はあるのか

建物の外壁塗装を行う際に迷ってしまうのが、工事の時期やタイミングではないでしょうか?

近年では、外壁塗装に使用される塗料の性能が向上しているため、ある程度の気候条件が揃っていれば基本的にどの時期・季節に行っても大きな差はありません。

ただ外壁塗装においては、通常、塗料を乾燥させるのに時間が必要です。塗料を塗ってから一定の時間をおくという工程が生じるため、湿気が多い場所や結露が発生しやすい場所など、作業環境や気候によっては塗料が乾きづらくなってしまうことも。ですので、塗装作業を行う時期や季節については、比較的、気候の安定している秋ごろがベストシーズンだとされています。

外壁塗装を避けたほうがいい時期や季節は?

外壁塗装は、気候の安定している秋が最適だとお話ししましたが、反対に注意が必要な季節や避けたほうが良い時期はあるのでしょうか?

外壁塗装においては、工事を行う気候の条件として「気温が5℃未満、相対湿度が85%以上の場合は塗装作業に着手しない」というものがあります。つまり、雨が続く梅雨の時期や冬の気温が低くなる地域などの場合、外壁塗装に適さない場合があります。

例えば、雨の日や湿気が高い日に外壁塗装を行う場合、雨で塗料が薄まってムラのある仕上がりになる、塗料がよく乾燥しないうちに重ね塗りをすることになるため塗料が定着しづらく、ひび割れや白化などの不具合が発生しやすくなる…などの不具合が発生する可能性もあるでしょう。

また、気温が低く寒い地域の場合は、塗料の乾燥に時間がかかるだけではなく、塗料の伸びにも影響が出てしまうことも。伸びが悪くなることで、塗りムラや塗り残しが発生しやすくなるほか、工法によっては必要以上に作業時間がかかったり、工事が予定の期間内に終わらなくなってしまったりすることもあります。

外壁塗装においては、近年の塗料の性能向上により、どの季節・時期に行っても大きな差はないとはいえ、地域ごとの気候によっては作業の進捗や仕上がり品質などに影響が出る可能性もあるため、計画を立てる際には注意しておくようにしましょう。

外壁塗装を避けたほうがいい時期や季節は?

外壁塗装はどの時期にする?季節ごとのメリット・デメリット

外壁塗装に最適な季節や注意が必要な時期についてまとめてきましたが、基本的な気候条件さえ揃っていれば、年間を通して塗装工事を行うことが可能です。では、季節ごとにどのような特徴があるのでしょうか?

外壁塗装における季節ごとのメリット・デメリットなど、代表的な特徴について見ていきましょう。

外壁塗装の季節:春(3~5月)

春は比較的気候が安定しているため、塗装作業が予定通り進みやすいのがメリットです。

しかし一方で、春の嵐や長雨の影響で工事が遅延することがある点がデメリットとして挙げられます。また、春はその気候の良さを理由に外壁塗装を検討する人が多く、人気の塗装業者に依頼する場合は、希望する時期に工事ができないというケースもあるため注意が必要です。

外壁塗装の季節:夏(6~8月)

夏は晴れの日が多く塗料がよく乾くため、予定通りに塗装工事が進みやすいというメリットがあります。

ただし、注意が必要なのは急な天候の変化です。特に6月から7月にかけては梅雨の時期になりますし、夏の夕方には突然の夕立で工事がストップしてしまうことも。

さらに、夏の外壁塗装では、エアコンの使用ができなくなる点にも注意が必要です。

塗装工事の際には、塗料の飛散を防ぐ目的で養生をして窓をしめた状態で塗装作業を行いますが、室外機にも養生を行うため、基本的には使えなくなると思っておいた方がよいでしょう。仮に使えたとしても、室外機によって塗料のニオイが部屋の中に充満する可能性もあります。

特に暑さが増す時期は、塗装作業の日程や過ごし方について住民側と調整しておく必要があります。

外壁塗装の季節:秋(9~11月)

秋は外壁塗装のベストシーズンです。

春と同様に気温・天候が安定しているため、工期が希望通りに進むことが多くなります。また、夏とは違い、窓をしめた状態でも過ごしやすい気候であるため、塗装工事がストレスになりにくい点もメリットでしょう。

一方、デメリットとしては9月~10月の台風です。この季節は台風が発生しやすい時期であるため、工期が伸びる可能性があることです。また春と同様に、外壁塗装業者にとっては繁忙期でもあるため、希望する時期に外壁塗装ができないという可能性もあります。

外壁塗装の季節:冬(12~2月)

冬は晴れの日が比較的多く湿度が低いので、塗料の定着がよいというメリットがあります。

デメリットとしては、日照時間が短く、塗装作業の時間が限られるため、日程調整などで工期が長期にわたる可能性があることです。

また、気温が低すぎると塗装作業ができず予定していた工期で進まない、積雪量や降雪量の多い地域では雪解けまで塗装工事が行えない…といったケースがあるため、注意が必要です。

季節以外にも!外壁塗装を行う時期の判断材料は?

季節以外にも!外壁塗装を行う時期の判断材料は?

外壁塗装を行う季節ごとの特徴についてまとめてきましたが、実際に塗装工事を行う時期は、塗料の寿命や外壁の劣化状態などを考慮して判断する必要があります。

塗料の寿命

外壁塗装は、約10年~15年の周期を目安にして定期的に行うのが一般的です。

この周期は、外壁塗装に使用する塗料の寿命を考慮してのもの。劣化が建物の構造に影響してしまうような深刻な状況になってしまう前に外壁塗装を行うことで工事範囲が最小限にできるため、それが結果的にコストを抑えることにもつながります。

外壁の劣化症状

外壁塗装を行う時期は、工事の周期や塗料の寿命だけで判断するのではなく、外壁の劣化症状から判断することも。

例えば、塗料が剝がれる塗膜剥離やひび割れ(クラック)、指で触った時に白い粉がつくチョーキング、腐食した鉄筋がむき出しになる露筋(ろきん)などは外壁の劣化症状です。

外壁に上記のような劣化が見られた場合は、工事周期にはまだ早いと放置せずに、建物の構造や機能面に影響が出る前に外壁塗装を検討しましょう。

【関連記事】外壁塗装の時期はいつが最適?工事のタイミングはどう決めるべき?

時期や季節によって外壁塗装の費用はカットできる?

外壁塗装では気候が安定する春や秋が人気ですが、気候条件さえ揃えば問題なく工事が実施できるため、梅雨の時期や寒い季節などの閑散期に、割引価格で安くして工事を請け負う塗装業者もいます。

しかし、工事費用が安いからと、安易に価格だけで塗装業者を決めてしまうのには注意が必要です。

外壁塗装では、気候に合わせて適切に工事内容や日程の調整行わなければ、思わぬ箇所で施工不良が発生してしまい、最悪の場合、外壁だけではなく建物の構造自体にダメージを負ってしまう可能性もあります。

そのため、費用の安さよりも、「どのような塗装工事を行うのか」「天候不良の際はどう対応するのか」などを、事前に確認しておくことが大切です。次から外壁塗装の業者の選び方について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

季節よりも信頼できる外壁塗装の業者を選ぶことが大切

季節よりも信頼できる外壁塗装の業者を選ぶことが大切

外壁塗装の業者の中には、高額な費用を請求したり手抜き工事を行ったりする悪徳業者もいるため、業者選びは慎重に行う必要があります。

ここでは、信用できる業者はどうやって選べば良いのか、選び方のポイントをご紹介します。

塗装工事業の許可を持っている

外壁塗装をお願いするなら、まずは「建設業許可(塗装工事業)」を持っているかを確認しておくと安心です。

この許可は、代表者または役員が10年以上の塗装経験を持っている、あるいは、塗装以外の建設業の経験を7年以上持っている場合に取得できるもので、塗装や施工の実績を証明するものになります。

外壁塗装はリフォーム業としての括りとなるため、免許や資格などがなくても小規模な工事はできますが、万が一トラブルが起きたときの対応力や保証の面で差が出ることも。特にマンションなどの大きな建物の場合は、許可の有無が施工の安全性にも関わってくるので、契約前に確認しておくとより安心です。

「建設業許可(塗装工事業)」がないからといって、必ずしも技術面に問題があるとは言い切れませんが、国の審査や基準を通過していないと不安が残るため、許可の有無について確認するのが一つのポイントです。

外壁塗装の実績が多い

外壁塗装の業者を選ぶ際には、同じような施工実績があるかどうかをチェックしておくと安心です。

マンションや工場などは一軒家とは違って塗装範囲が広いほか、専門的な知識が必要になるため、施工管理を含め、さまざまなことを考慮し進める必要があります。しかし前述の通り、外壁塗装は特別な資格がなくても塗装作業ができてしまうこともあり、業者によっては職人の技術面において大きな差が出てしまう可能性もあります。

そこで優良かどうかを判断するポイントとしては、これまでにどんな実績があるのか確認してみることです。

ホームページに掲載されている施工事例や写真、口コミなどを見れば、どんな現場に対応してきたかがある程度わかるため、同じ規模の建物の施工実績がどれだけあるのか、参考に見てみると良いでしょう。

丁寧に説明してくれるか

また、外壁診断によって塗装工事の内容や費用が変わってくるので、丁寧に外壁診断を行ってくれるかも重要なポイントです。信頼できる業者は、工事前の調査をしっかり行い、どこが傷んでいるのか、どんな工事が必要なのかをわかりやすく説明してくれます。

また、雨や風などの天候不良が起きたときの対応についても、事前にきちんと話してくれる塗装業者なら安心です。

外壁塗装では、天候や気温の変化などで急遽塗装工事ができなくなることがあります。例えば、「雨の日は作業を中止します」「延期になっても追加費用はかかりません」といった説明があると、スケジュールの不安も減りますよね。診断の丁寧さや説明のわかりやすさは、業者の誠実さを見極める大切なポイントです。

反対に、悪天候の時の対応を具体的に想定していない場合や、無理に塗装工事を進めようとする塗装業者は注意が必要です。

見積りが妥当か

見積りをもらったときは、金額だけでなく「明細がきちんと書かれているか」を確認することが大切です。

信頼できる業者は、塗料の種類や施工面積、足場代、養生作業、保証内容などを細かく記載した見積書を出してくれます。逆に「一式」などのざっくりした表記だけだと、後から追加費用が発生する可能性もあるので注意が必要です。

複数の業者で相見積もりを取ることで相場感がつかめるため、明細について細かく説明があるか、見積りには何が含まれているか…などをそれぞれ事前に確認し、納得した上で業者と契約しましょう。

【関連記事】マンション大規模修繕で損しない見積りの取り方は?適正価格を見抜くポイント

マンションの大規模修繕・外壁塗装なら白鳳にご相談を!

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今回は、外壁塗装を行う最適な時期、季節ごとのメリット・デメリットについて解説してきました。

外壁塗装では、天候不良などのアクシデントがつきものであることから、施工管理に長けている、実績のある業者を選ぶことが大切です。

また、外壁塗装は10~15年周期で行いますが、外部環境によりメンテナンスや補修作業がたびたび発生するため、長期的な付き合いができる優良業者に依頼することが、建物を長く安全に保つ対策にもつながります。

私たち白鳳は、お客様のご希望に寄り添った大規模修繕工事を実現します。ご相談は無料となっておりますので、大規模修繕でお悩みのマンションオーナー様はぜひ一度お問い合わせください。

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