コラム

外壁塗装の剥がれを放置すると?原因や補修費用相場をプロが解説

2022年10月3日

外壁塗装の剥がれを放置すると?原因や補修費用相場をプロが解説

外壁塗装の剥がれはあらゆる原因から発生します。外壁塗装の剥がれに気づき、

「外壁塗装の剥がれ、早めに補修した方が良い?」

「このまま剥がれを放置したら、どうなるの?」

「剥がれを補修する方法や、費用相場が知りたい!」

といった疑問をお持ちの方に向けて、本記事では外壁塗装の剥がれが発生する原因や補修方法を解説します。

また、施工不良による剥がれかどうかの判断基準と具体的な施工不良の内容、剥がれをDIYで補修する方法についても触れていますので、外壁塗装の剥がれでお悩みの方はぜひ参考にご覧ください。

外壁塗装の剥がれが発生する原因は?

外壁塗装の剥がれ

外壁塗装が剥がれる主な原因には2パターンあります。

一つは業者による施工不良で、判断の基準としては、新築または前回の塗装から1〜3年以内に剥がれが発生しているかどうかがポイントとなります。

もう一つは経年劣化で、前回の塗装から5年以上経過しているか、塗料の耐用年数に近づいているかどうかが判断の目安となります。

それでは、それぞれの詳しい原因についてご紹介します。

施工不良

施工不良が引き起こす外壁塗装の剥がれトラブルは、下記のような原因によって発生します。

【施工不良の主な原因と内容】

  • 直張り工法で外壁材を貼り付けている
  • 下地処理が不十分
  • 外壁材と塗料の相性が悪い
  • 外壁塗料の希釈や配分が不適切
  • 下塗り不良
  • 乾燥不足
  • 塗膜の効果不良
  • 工程に間隔が空いた
  • 劣化した部分を補修せずに塗装した

施工不良が原因で外壁塗装の剥がれが起きている場合、保証期間内であれば無償で部分的な補修をしてもらえる可能性があります。新築時や工事契約書を確認し、保証期間と保証内容について確認してみましょう。

また、外壁内部の防水シートにサイディングボードを直接貼り付ける「直張り工法」は、何らかの理由で雨水が外壁内部に侵入しても水分の逃げ場がないため、剥がれの原因となる内部結露が発生しやすい工法です。

厳密に言うと直張り工法は施工不良ではなく、サイディングボードの施工方法が見直される2000年頃までは主流の工法だったため、保証が利かない可能性が高いでしょう。なお現在は、サイディングボードの施工に、外壁材の内側に隙間を設ける通気工法が推奨されています。

経年劣化

外壁塗料の耐用年数が経過すると、自然と外壁塗装の剥がれが生じていきます。 経年劣化は、太陽の熱や紫外線によって外壁塗料に含まれる樹脂が破壊されることが主な原因ですが、その他にも雨風や地震による揺れも要因となります。

他にも経年劣化には、剥がれ以外にもひび割れ(クラック)や塗膜剥離、チョーキング現象、露筋といった症状があり、このような症状が見られる場合は外壁全体のメンテナンスを検討すべきでしょう。ちなみに、メンテナンスやリフォームの時期は10〜15年が目安となります。

【関連記事】外壁塗装の時期が10〜15年の理由は?塗装ができない6つの条件

外壁塗装の剥がれを放置するとどうなる?

外壁塗装の剥がれを放置した事例

外壁塗装の剥がれをそのままにするとどうなるのか、発生するリスクについて解説します。外壁塗装の剥がれが発生すると、そこから徐々に症状の範囲が広がっていきます。
では、外壁塗装の剥がれを放置するとどのようなことが起きるのか、詳しく見ていきましょう。

雨漏りする

外壁塗装の剥がれが広範囲になると、外壁材が雨水の侵入を許すようになります。そして、構造体にまで雨水が浸透してしまうと天井や壁から雨漏りするようになり、発見された頃にはすでに劣化症状がかなり進行してしまっていることがあります。

このように、外壁内部の腐食が進行していると、外壁塗装の塗り替えだけでは補修ができず、外壁材の張り替えや大規模なリフォームをしなければなりません。当然、工事費用や補修の予算も高額になっていきます。

【関連記事】防水工事の基本と選び方

建物の安全性が低下する

外壁塗装の剥がれが原因で構造体にまで雨水が浸透してしまうと、外壁と室内壁の間の湿度が高まり、建材の腐食や内部結露、カビ、サビなどが発生しやすくなります。

これらの症状は、建物の構造体自体に大きく影響し、劣化が進行すると建物が傾いたり、天井が抜け落ちたり、最悪の場合は倒壊する危険性も出てくるため、大変危険です。

倒壊するまでは行かなくても、断熱性や防音性、耐震性などの性能が著しく低下している可能性が高いため、早めに手を打ちたいところです。

建物の資産価値が低下する

外壁塗装の剥がれを放置し、雨漏りなどの劣化症状を放置していると、建物自体の資産価値も低下します。将来的に建物の売却を考えている場合や、マンションや工場といった事業用建物の場合、資産価値をキープすることは最も大切な課題だと言えるでしょう。

そのため、「剥がれごときで補修するのは勿体無い」と思わずに、定期的にメンテナンスすることをお勧めします。

外壁塗装の剥がれを補修する方法と費用相場

外壁塗装の剥がれを補修する方法と費用相場のイメージ画像

外壁塗装の剥がれトラブルを解消する手順と、一般的な費用相場についてまとめました。
外壁塗装の剥がれを直す方法は外壁材によって異なりますが、大きく以下の4つがあげられます。

  1. DIY
  2. 塗り替え
  3. カバー工法
  4. 張り替え

外壁材についてですが、例えばコンクリートやタイルといった外壁材は剥がれが発生しやすく、補修範囲も広範囲にわたることがあり、全体の補修費用も高くなる傾向があります。

一方、多くの建物で使用されているサイディング外壁は複数枚のサイディングボードを張り合わせているので、外壁塗装の剥がれが進行している箇所だけ張り替えることができ、部分的な補修であれば費用も抑えられるといった特徴を持っています。

それでは、塗装の剥がれを直す補修方法と詳しい費用相場について詳しく見ていきましょう。

方法①:DIYで剥がれを補修する

軽度の外壁塗装の剥がれであればDIYで応急処置が可能で、「外壁洗浄→補修作業→下地処理→外壁塗装」の順番で進めていきます。

  1. 外壁洗浄(必要に応じて足場の組立)
  2. 補修作業
  3. 下地処理(必要に応じて養生)
  4. 外壁塗装

剥がれの補修と塗装をする前に、まずは外壁の汚れを綺麗に洗浄していきます。汚れが付着したまま補修や塗装をすると新しい塗装が剥がれやすくなるため、できれば高圧洗浄機を使ってしっかり落とし、塗膜の密着性を高めたいところです。また、高所の剥がれ箇所を補修するには、この時点で足場を組む必要があるでしょう。

次に補修作業ですが、ホームセンターなどで販売されている外壁専用のパテやコーキングなどの補修材を使用して実施していきます。注意ポイントとしては、剥がれの他にひび割れが発生していれば、一緒に補修しておくことです。なぜなら、ひび割れに後から塗る塗料が浸透してしまうと、ひび割れが進行してしまう可能性があるからです。

補修作業の後は下地処理を進めます。外壁周辺に塗料の飛散が予測されますので、塗料が付着しそうな場所に養生シートを被せて汚れを防止しましょう。また、ドアのサッシなどにマスキングテープを張り、塗料がはみ出てしまうのを防ぎます。

そして、いよいよ外壁塗装を施していきますが、外壁塗装は1度塗って完成ではなく「下塗り・中塗り・上塗り」の3度塗りが基本です。上塗りを2回以上しなければならない塗料もありますので、使用塗料のメーカーが提示している用法・用量を守って塗装していきましょう。 DIYにかかる費用相場はピンキリですが、30坪2階建て規模の建物場合、道具代や塗料代などを合わせて30〜50万円程度を目安と考えて良いでしょう。

方法②:塗り替えで剥がれを補修する

外壁塗装の塗り替えとは、上塗りで剥がれ箇所を補修していく方法になります。剥がれの度合いが進行している場合は、塗膜を剥離して外壁全面に塗装することもあります。

DIYと同様に、まずは汚れを高圧洗浄で落とし、塗膜剥離剤などを使用して古い塗膜を剥がしていきます。そして、剥がれをパテやコーキングで部分的に補修し、最後に外壁塗装を施します。

プロによる塗り替えの費用相場についてですが、パテやコーキングによる補修は1箇所あたり1,000〜2,000円ほどで、外壁全体に補修を施す場合は1㎡あたり1,700〜5,000円程度が相場となります。例えば、30坪2階建て規模の建物場合で、90〜140万円程度が目安となります。

次に外壁塗装ですが、外壁塗料にはアクリル塗料やシリコン塗料といった種類があり、塗料によって耐用年数や性能が異なります。塗料選びごとの費用相場は1㎡あたり1,000〜5,000円程度で、500㎡を境に1㎡あたりの金額が安くなることが多い傾向にあります。

費用の目安としては、例えば30坪2階建て規模の建物だと、80〜140万円程度がボリュームゾーンと言えるでしょう。 その他、足場代や養生シート代など、合わせて10〜30万円ほどの費用が別で発生します。

【関連記事】外壁塗装の費用相場と長持ちさせる塗料の選び方

方法③:カバー工法で剥がれを補修する

カバー工法とは、外壁塗装の剥がれが発生している外壁材の上に新しい外壁材を貼り付けて、古い外壁材を覆う工法です。つまり、外壁材が二層になるという状態です。 塗り替えと同じく部分カバーと全面カバーが選べ、外壁材が二層になることで断熱性や遮音性がアップするというメリットがあります。

デメリットとしては、使用できる元の外壁材と新しい外壁材が限定されるという点と、建物自体の重量が増えるので耐震性の低下が懸念される点があげられます。

外壁材についてですが、今のところ、元の外壁材はサイディングボードかモルタル、ALCパネルに限定されており、また、カバーする新しい外壁材はガルバニウムやアルミニウムといった金属系サイディングボードのみとなっています。

カバー工法の費用相場についてですが、1㎡あたり3,000〜6,000円程度となっており、30坪2階建て規模の建物を全面カバーした場合の費用目安は150〜200万円程度となります。ここに、足場代や養生シート代も含めて、プラス10〜30万円が上乗せされます。

方法④:張り替えで剥がれを補修する

張り替えとは、外壁材を撤去して新しい外壁材を張り替える補修方法で、剥がれが発生している箇所のみの部分張り替えと、外壁全面の張り替えから選べます。 メリットとしては、新しい外壁にリフォームすることができたり、防水や断熱の性能もアップする点があげられます。

さらに、古い外壁材を撤去した際に外壁内の状態がチェックできるため、外壁以外の補修が必要かどうかも判断できます。 デメリットとしては、一連の工事の流れや期間が長くなる点と、費用総額が高くなる点があげられます。

外壁張り替えの費用相場は1㎡あたり4,000〜7,000円程度で、30坪2階建て規模の建物場合だと200〜300万円程度が目安。さらに、足場代や養生代として10〜30万円がプラスされます。

【関連記事】大規模修繕工事のタイミングと工事種類

外壁塗装の剥がれは放置せずに補修しよう!

外壁塗装の剥がれが発生する原因と補修方法、費用相場についてご紹介しました。

外壁塗装のメンテナンスは10〜15年とされています。外壁塗装の剥がれが発生しているということは、外壁塗装の劣化が進行している証拠ですので、剥がれの補修だけでなく外壁全体の補修・塗装を検討されることをお勧めします。

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外壁の剥がれを軽視して放置すると、最悪の場合は骨組みの補修が必要になり、高額な修繕費用かかってしまいます。定期的な点検を行い、塗装のサインを見逃さないようにしましょう。

私たち株式会社 白鳳は6,000件以上の大規模修繕に携わってきた実績を持ち、設計から施工まで一貫対応が可能な大規模修繕専門企業です。外壁補修やリフォーム、建材の張り替えの他にも、床や内装、タンク、配管、建具などの塗装も得意としています。

また、ドローンによる空撮や目視での事前調査、工事内容を見える化した詳細なお見積もりの作成、ISO 9001に準拠した施工管理の徹底、出来上がりが見えるシミュレーションシステムの運用、向こう10年間の定期的な点検など、安心してお任せいただける体制を整えております。

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